日々草を挿し木(挿し芽)で増やす方法(簡単、ガーデニング)
こんにちは、家庭菜園やガーデニングなど植物を育てることが好きなじじいの ”たか爺” と申します。
皆さんは花を植えたり育てたりすることが好きですか?
私が花を育てることに興味を持ち始めて20年ほどになりますが、特に鮮やかな色の花が好きで、チューリップやマリーゴールド、日々草などが大変気に入ってます。
中でも日々草は、次の写真のように赤、白、ピンクなどカラフルな色の花が咲き、色を混ぜて植えるとお互いの色が引き立て合ってより鮮やかに見えてたいへん綺麗ですよね。

今日は、その綺麗な日々草を挿し木(挿し芽)で増やす方法を紹介したくて投稿しました。
普通は種をまいて出てきた芽を育てて花を咲かせますが、種をまいてから花が咲くまでにかなり時間がかかります。
手っ取り早く植物などを増やす方法として「挿し木」があり、今回はこれを実際に試してうまくできたので記事にして投稿しました。
挿し木(挿し芽)とは
挿し木(挿し芽)とは、茎や枝の一部をカットして、それを別の場所に移して発根させて増やす方法です。
植物のなかには種まきで増やすのが難しい種類もあり、また、種まきから育てると観賞用に楽しむまでに時間がかかる場合があり、そんな場合に挿し木(挿し芽)の方法を行います。
私は一昨年から、ホームセンターで購入した赤・白・ピンクの3種類の色の日々草を植え、翌年も植えたいので晩秋には花の種の回収を試みています。
しかし、昨年は種の回収時期が少し遅かったせいで、白い花の種は回収できたものの、他の色(赤やピンクなど)の種は全く採取できませんでした。

色の混合した10粒ほどの種が通販サイトで200円ほどで売っていますが、種から育てると花が咲くまでに2ヶ月あまりも時間がかかります。
今年も色とりどりのたくさんの花を咲かせたいので、苗がホームセンターに出始める5月頃に赤色とピンク色の日々草のポット苗を1つづつ買ってきて、それを挿し木して増やそうと試みました。
挿し木の方法を調査
挿し木をするに当たり、日々草の挿し木の仕方をインターネットで検索してみたのですが、やり方について詳しく書かれた記事はあまりありませんでした。
仕方が無いので「挿し木の基本」をインターネットで調べたところ、岐阜大学の応用生物科学部 園芸学研究室の福井博一教授の公式個人サイトで、「挿し木の基本」について書かれたページを見つけました。
このサイトで勉強し、自分でやってみたところ、上手く挿し木が出来ました。
今回、試行錯誤しながらやった挿し木ですが、結果がうまくいったので自分がおこなった挿し木の仕方を備忘録として残すことにした次第です。
※樹木の場合は「挿し木」といいますが、草花の場合は「挿し芽」というそうです。
実際の挿し木(挿し芽)の仕方
買ってきたポット苗の本葉10~14枚程度の時に、葉が6枚くらい付くように脇芽のすぐ上で茎を切って挿し穂を作ります。

一番下の葉は取り除きます。
そして水分の蒸散を防ぐために下方の大きい葉は横半分にカットする。

挿し穂の茎の切り口はカッターナイフなどで斜めに切る。
切り口から水分を吸収し易いように、切り口の面積が大きいほど発根がしやすくなるので茎の先端を斜めに切ります。

すぐに水を入れた容器に差し、日陰で数時間~半日ほど水を吸わせる。(水揚げ)

挿し木用土の準備
水はけがよく、清潔で肥料分がない赤玉土や鹿沼土、川砂などをポットに入れ、予め水を十分に吸わせておきます。
この用土の真ん中に割りばしなどを挿して、挿し穂を挿すための穴を開けます。

この穴に挿し穂を挿し、周りの土を押し込んで、たっぷりと水を与える。
このポットを直射日光の当たらない場所に置き、乾燥させないように1日に数回水を与える。
私はスポイトを使って、6時間おきに挿し芽の茎の付け根に約2ml/回の水を与えた。
(これほど頻繁に水を与える必要は無いと思うが、とにかく乾燥しないようにする必要がある)

葉っぱで光合成を行うので明るい場所に置く。決して直射日光は当てないこと。
日に当たると葉っぱがフニャ~となってしまい、そのまま放置すると枯れてしまう。
日向では日陰に比べて水分の蒸発量が4~20倍もあるので枯れてしまうのでしょう。
また、風に当てると乾燥しやすいので風の当たらない、明るい室内がよい。
挿し芽を始めてから2週間ほどで根の出具合を確認してみた。
写真を拡大すると分かりますが、短い根が出てきています。

長さ1~2cmくらいの根が7~8本出ている状態だったのでもう一度ポットの土に戻した。
しかし、挿し芽を始めてから3週間もすると次の写真のようにかなり根が成長してきた。

このように、挿し芽を始めてから3週間から1ヶ月くらいして長い根が生えてきたら苗を露地植えするか、プランターに培養土を入れて植え付ける。この時マグアンプKなどの緩効性肥料を土に混ぜ込んでおきます。

そして、さらに1ヶ月余りするときれいな花が咲き出しました。その後も1ヶ月に1回ぐらい緩効性肥料をあげると、この花が11月頃まで次々と咲き続けます。

挿し木(挿し芽)の生育は気温に左右される
挿し穂を挿してから根がつくまでに今回は3週間~1ヶ月くらいかかりましたが、これは挿し芽をしている時の気温によって変わってくるようです。
今回の挿し芽を実施したのは5月~6月で、室温が20~25℃くらいでした。
後述の【挿し木の基本】によると、25℃付近が一番良いそうで、それよりも低温の場合はもっと時間がかかり、あまり高温でもよくない、だそうです。
私が2回目の挿し芽をしたのが8月前半でしたが、室内でも30℃以上になると水分の蒸発が多いせいか、葉っぱが丸まって挿し穂がしおれてくることがあったので、エアコンの効いた少し涼しいところに移動して水をしっかり与えたら暫くして元気になりました。30℃以上は難しいのかもしれません。
また、今回は使いませんでしたが、「発根促進剤」というものがあり、これを使用すると発根する確率が高いそうで、挿し木の成功率が上がります。以下に安価な粉末の「発根促進剤」の広告を貼っておきますのでご参考に。
水管理の簡単な方法の検討(=失敗話)
挿し芽の仕方は以上ですが、上記の方法では根が成長するまで水を切らさないように、水の管理が大変なので、水中に挿し穂を挿しておくだけで根を出させる方法も検討してみました。
過去に私が実施したきゅうりやマリーゴールド、ミニトマトの挿し芽の場合には、挿し穂を水に1週間くらい挿しておくだけで簡単にたくさんの根が出てくれたので、日々草でも同様に試してみた。
日々草の挿し穂を、時々水を替えたりしながら約1か月間様子をみたが根は全く出ず、切り口が徐々に黒っぽくなって萎れてきて枯れてしまった。この試みは2回室内で行っており、2~3日に1回水を変えたがダメでした。この時の室温は20~28℃であった。
日々草の場合は条件が厳しいのか、こんな方法では発根しませんでした。
挿し穂の底面給水方法(参考)
他の方がやっていた方法で、挿し木したポットを底面給水してうまく挿し木出来たというYoutube動画を見つけました。
その方法というのは、挿し穂をポットの土に挿し、水の入れた鉢受け皿の上にこのポットを載せることで底面給水となり、これを日陰で2週間ほどすることで発根し、新芽が出てきたそうです。(この方法は楽かも?)
参考までに動画のURLを以下に貼っておきます。
『日々草』成功率100%!挿し芽・摘芯・植え付け – YouTube
以上、日々草の挿し木(挿し芽)のやり方について、備忘録として纏めましたが、もしお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき有難うございました。






















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