真冬にミニトマトを居間で越冬・栽培してみた

2022年8月15日

こんにちは、いろいろ実験をするのが好きな ”たか爺” です

毎年春に、ミニトマトの苗を買ってきて家庭菜園で育てていますが、冬にはミニトマトの木が枯れてしまうので、果実は晩秋までしか収穫できません。(露地栽培)
そこで今日は、
❶冬でも暖房している室内ならミニトマト株が生育し続けて果実が収穫出来ないか、
❷またミニトマトの木を越冬させることが出来ないだろうか、
という実験をしたのでその結果についての記事を投稿しました。

実験の結果だけを先に述べますと、冬でも一応花が咲いて赤いミニトマトが収穫出来ましたが、かなり酸っぱくて全然美味しくなかった。
ただし、ミニトマト株を越冬させることは出来ました。越冬さえ出来れば、春に植え替えしてまた果実が収穫できるはず。

石川県では12月頃になると外気温は「12℃~3℃」くらいまで下がり、寒さと冷風のせいで実をつけたまま木は枯れていきます。
脇芽の挿し木を繰り返してミニトマトの株を晩秋まで延命することが出来ても、冬の寒さには勝てないでその年の冬には枯れてしまいます。
したがって翌年の春になるとまた1株300円~400円くらいの苗をいくつか買ってきて畑に植えるということの繰り返しをしていました。

今回の実験は、特別に温室で育てるのではなく、冬に普通に暖房している部屋(居間)の東側の出窓付近に鉢を置いて育てるというものです。
日照時間も必要かと思うのですが、東向きの出窓付近なら晴れた日には直射日光が2時間くらいは当たりそうなのでそこで栽培してみることにした。

出窓でのミニトマトの栽培風景

栽培実験の流れ

今回の冬場の栽培実験の流れを言いますと、

まず、秋にミニトマト株から挿し穂を取り、小さいポットにこれを挿し木して苗を作ります。

この苗木を居間の東向きの出窓に置いて、水(時々液肥)を与えて苗木を育てます。

もし花が咲いたらできるだけ日が当たるように意識する。

着果したら果実が真っ赤になるまで生育を続け、真っ赤な果実が収穫出来たら果実を半分に切って断面を調べる。

果実を食べて甘さと種の色を確認する。

脇芽を挿し木して苗づくり

10月下旬頃、室内でミニトマトの栽培実験をするために新しい苗をつくる準備をしました。

10月下旬のミニトマト、これから脇芽を取る

夏から秋にかけて畑で育てていた、まだ元気な親株から脇芽を取り、その脇芽を水につけて根を出しました。

  取った脇芽から根を出しているところ

水中で根が出たら、ポットに畑の土を入れてポット苗を作りました。

挿し木で苗を増やす方法については過去に投稿した以下の記事を参照ください。
超薄皮で甘いミニトマト(あまぷる)を挿し木で増やして収穫増

脇芽から作ったミニトマトの苗

今回の栽培したミニトマトの種類は、昨夏植えた皮の薄い「あまぷる」と、皮は硬いが甘い「濃いあま」の2種類です。
苗の成長に合わせて、大きな鉢に植え替えしていきました。
尚、水は土の乾き具合を見て2~3日に1回くらいを、肥料は液肥(花工場)の500倍希釈液を1週間おきに与えていきました。

苗の生育状況

次の写真は11月9日のものです。順調に育っています。
この頃は、日中の室内温度はまだ20℃くらいありましたが、夜間は10~13℃くらいなので暖房を入れ始めました。
ただし、暖房は私が起きている間だけで、寝る時(AM0時頃)には暖房を切るので朝方には10℃くらいに下がっていました。
寒くなっても、朝になると暖房を入れるのですぐに18℃くらいになりました。

両サイドが「あまぷる」、真ん中が「濃いあま」

12月17日、木がどんどん大きくなってきたので、一番上の生長点を摘心しました。(右側の木)

12月17日、どんどん成長するミニトマトの苗

12月25日には花が咲き、まだ青いですが実が出来てきております。
水の管理が悪かったのか、真ん中の「濃いあま」が枯れてきたので捨てた。
「あまぷる」2株になったが、その2株はどんどん成長して花が咲いて実が成り出した。

12月25日の状況

昼間は暖房を入れているので18~20℃くらいの室温ですが、夜間は暖房を切るので早朝は暖かい日でも10℃くらいで、寒い日になると5~7℃くらいになる日もありました。

1月6日、実がだんだん大きくなってきました。

1月6日の状況

1月24日、実が若干ですが黄色くなってきて、
2月11日、一部ですが実が赤くなってきました。と同時に葉っぱが枯れてきました、何故?

2月11日、果実が赤くなってきた

収穫

2月17日、朝起きて見ると、赤い果実が4つ落ちていました。葉っぱはほとんど枯れています。
木が枯れた原因は水を切らしたせいでしょうか? もう1本の木が元気なのでよく分かりません。

2月17日、赤い果実が4個落ちていた

見た目には真っ赤で立派なミニトマトの果実です。

落ちていたミニトマトの果実

果実の中を見るために半分に切ってみると、中には種もしっかり出来ています。

収穫したミニトマトの断面写真

しかし食べてみると、かなり酸っぱくて全然美味しくない。

結論

今回収穫したミニトマトが甘くない原因を、昨年の夏に露地植えした甘いミニトマトの生育環境と比較して考えてみると、
日照時間は夏場は1日に6時間ぐらいあり、ほとんど晴れの日が多かったのに比べて、今回の冬場の実験では晴れた日は1週間に1~2日でしかも晴れた日でも2時間くらいしか日が射さなかった、という日照時間の少なさは大きく影響していると思う。
メロンでもスイカでも、葉っぱで光合成して果実に糖度が乗るので日照時間は大きな因子である。

光合成が殆ど出来ていなかったので果実が甘くなかったのであろう。

また、あとで調べて分かったことですが、ミニトマトの生育適温は21~26℃で、温和な気候を好み温度の変化に敏感で10℃以下や35℃以上では成長が止まるらしい。
いくら暖房を入れていると言っても、暖房中の室温は18℃くらいで暖房を切った夜中から朝方までの室温が5℃~10℃程度だったのでミニトマトの成長にはかなり厳しいものであったと言える。

したがって、気温が低いために成長も悪く、日照時間不足で甘いミニトマトが収穫出来なかったのだと考えます。

結論:冬場に人が生活する部屋の隅っこでミニトマトを育てることは無理であった。
(最初からある程度予測出来ていたことですが…暖房をした室内なら冬でもミニトマトの収穫が出来ないかという期待は外れました)

越冬実験は続く

ただ、もう1本のミニトマトの木がまだ生きているので、今から春に向けてだんだん暖かくなることから、ひょっとしたら少しは元気になって越冬してくれるのではないかと期待しています。
もし越冬してくれたら、少し暖かくなって株がある程度元気になってくれたら、夏に向けてまた脇芽から挿し木で新しい元気な株を作り、しっかりと日光を当ててたくさんの甘い果実が収穫できるのではないかと期待して越冬実験を続けるつもりです。

越冬すれば苗を買う必要もないわけです。
片田舎に住む年寄りが金を掛けずにやっている暇つぶしの実験でした。

【2022年7月 追記】
結果的に、苗木を越冬させることができました。
越冬させた株を、畑に植え替えると元気に育ち、果実をたくさん収穫することができました。
また、越冬させた株から挿し木で新しい苗木を作り、これで苗木を増やすこともできました。
以下の記事をご参照ください。

室内で越冬させたミニトマト株、春先に畑へ移植してまた豊作

超薄皮で甘いミニトマト(あまぷる)を挿し木で増やして収穫増


くだらない実験ばなしを、最後まで読んで戴き有難うございました。