今年こそは美味しいミニかぼちゃを空中栽培【坊ちゃん】

2023年6月1日

こんにちは、植物の成長を見るのが好きな たか爺です。

今日は、今年の夏にミニかぼちゃを空中栽培して美味しいミニかぼちゃを収穫したのでその栽培記録を記事にしました。

実は一昨年と昨年に、ミニかぼちゃの苗を買ってきて植えたはずなのに、実際に実を収穫したら大きな「普通のかぼちゃ」だったという、事件がありました。
原因は、肥料の与え過ぎなのか、または育て方に何か問題があったのか、気になって今年もミニかぼちゃの栽培にリベンジし、昨年と同じように栽培することにした訳です。

我が家の菜園はとても狭いので、いろんな種類の野菜も一緒に栽培する場合は、スイカやカボチャなどの蔓(つる)ものはいつも空中栽培(立体栽培)をしています。

空中栽培というのは、蔓(つる)を地面に這わせるのではなく、立てた支柱にネットなどを張り、蔓をこれに這わせて上方に生長させる栽培方法で、立体栽培ともいい、畑の上の空間を利用した栽培方法です。

空中栽培の例(スイカの場合)

蔓を地面に這わせる場合はかなり広い面積の地面が必要ですが、空中栽培なら比較的狭い地面(約60cm×100cm)でも栽培が可能なのです。

では、私が実際にミニかぼちゃを空中栽培した時の栽培方法を、写真を添付しながらご紹介します。

※当サイトは、広告主によるアフィリエイトプログラムに参加していますが、記事内容には公平さを心がけています。

まずは畑の準備(土作り)

昨年行ったのと同じ方法で、畑の端っこに苗を植えて、すぐ横の生垣に支柱を立ててこれに蔓を這わせることにしました。
カボチャの蔓は7m以上にも伸びるので、最初は上に向かってつるを伸ばし、その後は生垣に沿って横方向に伸ばしていきます。

植える場所(幅60㎝で長さ約100㎝)には、定植する2週間ほど前に苦土石灰100gと牛糞堆肥2リットルを混ぜ込みしっかり耕した。

苗を定植する1週間ほど前には化成肥料(8:8:8)100gを土に混ぜ込み、高さ20㎝の畝を立てて黒マルチを被せました。

苗の購入、定植

ホームセンターで、今回はハッキリと「ミニかぼちゃ」と名前を書いたポット苗を1つ購入した。
昨年まではJAで買っており、苗を30個ほど入れたケースに名前は書いてあったが1ポットごとには特に何も表示はしてなかった。
今年購入したのは間違いなくミニかぼちゃ「坊ちゃん」であることを確認して畑の端っこに定植した。


4月27日に、苗を定植したら、写真のように透明マルチでキャップをして10日程の間保温しました。
あまり高温にならないように頂上部分には穴を開けています。

 

親蔓の摘芯

苗が活着して本葉6枚くらいの時、元気そうなのを確認して親蔓の先端を摘心してしばらくしたら子つるが数本出て来ました。
元気そうな子つる3本を残して他は摘芯した。

子つる3本を伸ばしていきます。

子蔓の誘引

5月18日、すぐ横にある生垣の上方に向かって支柱を3本を斜めに立て、3本の子つるをこれに這わせるようにした。


蔓が伸び上がってきたら、今度は横方向に支柱を固定し、これに這わせて蔓を伸ばす予定です。
以下の写真は6月8日の様子です。

 

人工授粉

そうしている間にも雌花が次々と咲いてきました。それまでは雄花ばかりだった。
雄花の花びらを取り除いて、花粉を雌花の柱頭にやさしく擦り付けて人工授粉させました。


更に蔓が伸びてくるので、今度は横方向に誘引。
蔓を支柱に紐で縛っていきました。

着果の確認、追肥

よく見ると、可愛らしい果実が着果していました。
1番果の着果を確認したら畝の周囲に化成肥料を追肥し、土寄せしましたた。
以下の写真は6月22日の写真です。


7月12日、かぼちゃは大きく育ってきました。
よく見ると葉っぱに白い粉が付き始めたのでうどんこ病と判断し、重曹の1%液を噴霧しました。

 

うどんこ病の初期に対処したので症状はそれ以上は酷くならず、更にどんどん蔓が伸びていきます。


以下の写真は8月2日(34日目)のものです。
6月20日ごろに着果した果実は40日ぐらいで収穫時期になる筈でしたが、収穫の目安であるヘタのコルク化があまり進んでいなかったのでもう少し放置することに。
今年の果実は昨年までと比べてかなり小さく、間違いなく「ミニ」カボチャのようです。

収穫

結局、着果後47日目で、ある程度ヘタがコルク化してきたので収穫しました。
順次ヘタがコルク化したものを収穫していき、全部で11個の収穫でした。

ミニかぼちゃの味は

以前の記事でも書きましたが、カボチャは美味しくするために2週間~約1ヶ月ほど追熟させます。
日陰で風通しの良い保管場所に置いて追熟させます。
これをキュアリングといい、その間にでんぷんが糖分に変わり、甘味が増していくのです。

甘みを確認するために特に味付けもしない天ぷらにして食べましたが、とても甘かったです。

天ぷらの他には煮物や味噌汁に入れたりして食べていますが、普通の大きさのかぼちゃの場合は、2人で1個食べ切るのに10日程かかりましたがミニかぼちゃなら3日程で食べ切れてしまいます。

私は以下の記事で、かぼちゃの長期保存する方法を紹介しましたが、ミニかぼちゃならあまり気にせずに軽くラップで包んでおくだけでよいのです。
かぼちゃ(南瓜)とキャベツを長期保存する方法

2022年もミニかぼちゃを栽培

2022年、今年も同じ場所に坊ちゃんカボチャ1株を空中栽培しました。
(カボチャは連作障害になりにくいと言われています。)


今年も葉っぱがうどん粉病になったので重曹液を噴霧したのですが、対処するのが少し遅かったせいか葉っぱはほとんど枯れてしまった。
枯れた葉っぱを取り除いたので以下のような感じでほとんど坊主ですが、つるの先端部分(〇部分)の葉っぱは元気です。


つるの先端部分を拡大するとこんな感じで、大変元気です。


途中のつるに果実が6個ほど成長途中だったので、ヘタがコルク化するまで頑張ってもらいました。
結局、大きさがバラバラの14個のミニカボチャを収穫しました。

2週間ほど追熟させて食べてみたのですが、過去に収穫したカボチャと比べてあまり甘さを感じられなかった。
スーパーで売っているカボチャとそんなに変わらないと思いますが、もう少し甘みを期待していたのですが。
使った肥料が化成肥料(8:8:8)だけだったからでしょうか?

次に植える時はもっと有機肥料を使い、甘いカボチャを期待したいと思います。

ミニカボチャ苗から大きいカボチャ収穫事件の原因は?

昨年一昨年のミニかぼちゃ苗から大きなかぼちゃが獲れたのは、JAの苗売り場で誰かが一度買おうとして手に取った普通のカボチャ苗をミニカボチャ苗の置き場に戻したものを私が買ったからではなかっただろうか?
同じように育てたのに今回はちゃんとミニかぼちゃを収穫することが出来たから。
ポットに何の苗かを表示しているものを買えば間違いないのですが、ケースに苗を入れてケースにしか表示していないポット苗は気を付けましょう。

最後までお読みいただき有難うございました。