ネギは葉を切っても、数cmの根っこが残っていれば再生する

2023年12月22日

こんにちは、菜園好きの たか爺です。

焼き鳥にネギを一緒に串にさして焼いたり、寒くなると鍋の材料としてネギは欠かせませんよね。
私は何でも実験して検証するのが好きで、今日はネギの再生実験の話です。

皆さんは生えているネギの根っこ(先端)を少し残して、葉だけをはさみで切り取って収穫しても、残った根っこからまた葉が伸びてきて再生されることをご存知ですか?

私は大変興味があったので、わずか数cmのネギの根っこを植えておくと、本当にネギが伸びて再生するのかどうか、という検証実験を行ないました。

実験の結果を先に述べますと、次の写真のように予想通り、たった1cm~5cmのネギの根っこから葉っぱが伸びて立派なネギに育ちました。

数cmの根っこから葉が伸びて立派なネギに
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ネギは生長点があれば再生するらしい

昨年秋に親戚から長ネギ(ヒゲ根付き)をもらったのですが、あまりにもたくさん(100本ほど)あって一度に食べきれないので、一旦我が家の菜園に根っこ部分を埋戻して、必要な時に少しずつ引っこ抜いて食べていました。

次の写真は2月初めの長ネギの様子ですが、埋戻して約3ヶ月間少しずつ間引きしながら食べてもまだこんなに残っていました。

ネギ坊主が出来たり硬くなると食べれなくなると思い、急いで食べることにしました。
この時、「ネギの根っこは再生できる」と聞いたことを思い出し、これを一度実験してみることにした。

ネギの再生というのは、生えているネギを数センチほどの根っこ部分を残して葉部分だけを切り取って収穫すると、残した根っこには「生長点」があり、また葉が生えてくるというものです。

ネギ(長ネギ)の再生実験開始

根っこの長さが何cm残っていれば再生できるのか確認したかったので、一旦ネギを土から引っこ抜いて、

引っこ抜いたネギのヒゲ根(先端部分)から約1cm、3cm、5cmの3種類の長さでカットしました。

また、1個だけでは判断できないので、それぞれの長さの根っこを5個ずつ用意した。

3cmの根っこの場合

3cmの根っこについて写真で紹介します。

次の写真は3cmに切った根っこです。

4/11に、3cmの根っこを5個作り、これらを土を入れたプランターに植えつけました。

ヒゲ根の部分だけが土に埋まるようにして植えました。

このとき、土に化成肥料(8:8:8)を少し混ぜ込んでおきました。

以下の写真は3cmの根っこを5個植え付けたものの経時変化です。

最初の写真は植付け初日からです。


植付け10日目(4/21)には、こんな感じで中心部が少し伸びてきました。
この時は
雨に打たれていました。


植付け後1ヶ月後(5/12)には、成長して地面から24cmも伸びてきました。
(途中で植え替えて1つのプランターに纏めております)

他にも、1cm、5cmの根っこを植えたものも伸びております。

1cmの根っこの場合

1cmの根っこは3個植えたのですが1個しか再生せず、この時は1ヶ月半ほどで15cmくらいに伸びていました。

5cmの根っこの場合など

また、5cmの根っこは、5個植えて5個全部が再生し、約1ヶ月で32cmにも伸びていました。

 

植付け後55日(6/5)にはさらに大きくなっています。
それぞれ並べて比較してみました。


これの一部を収穫しました。
少し硬くなりつつありましたが煮て食べれば問題なく、美味しく戴きました。

1cmの根っこでは生長点が近いせいかあまりいい結果ではなかったが、3cm以上の根っこであればネギが再生して収穫できることが確認出来ました。

過去に私が投稿した「干しネギ、成長の早さにびっくり」という記事で紹介しましたが、干しネギの成長した根の部分を地面から5cmほど上で刈り取ってもまたすぐに葉が伸びていましたが、あの時と同じように再生されることが分かりました。

ただ、1cm程度では3個中2個はダメだったので、3cm以上あればほぼ確実に再生され、3cmよりも5cmの根っこの方が大きく育つことも分かりました。

植え付けた時期が異なるが、植え付けた根っこの大きさと成長の程度の関係は以下の通りです。
残した根っこの長さが長いほど早く大きくなることも分かりました。
今回は4月から約2か月間の実験でしたが、その時の気温や天候などによっても成長具合は変わってくると思います。

確認日 1cmの根 3cmの根 5cmの根
4/1 植付け
4/11 植付け
4/14 植付け
5/4 15cm 23cm 30cm
5/12 15cm 24cm 32cm

再生する理由

どうして、ネギの葉を切ってもまた葉が生えてくるのでしょうか?

JA福岡中央会さんの記事によると、ネギの奥深くに隠れていて見えないが、根と葉の間に生長点と呼ばれる部分があり、この生長点から葉が生えてくるそうです。

生長点を残していれば葉を切っても、肥料や水、光などをやればまた生えてくるという訳です。

ただし、切っていくうちに栄養分がなくなったら生えてこなくなります。

生えてくる回数は、光の当たり具合によっても変わるようです。

春先になると、ネギの葉の先端に白っぽくて丸い固まりができますが、これをネギ坊主と呼びます。

このネギ坊主が出ると成長が止まるので、葉を切ってももう生えないそうです。

参考記事:ネギは切ってもまた生える? (JA福岡中央会)

もし、ヒゲ根の付いたネギを買ったりもらった場合、根っこの部分をプランターなどに植えたらネギが再生され、また収穫出来ますよ。
また、今回は根っこを植えたら再生するという実験をしましたが、既に植えてあるネギなら収穫する時に地面の上5㎝ほど根っこを残して収穫してもネギの葉っぱが再生するのでやってみてください。
過去の私の記事で実証しています。

興味があったらやってみてくださいね。

最後までお読みいただき有難うございました。