初めての長芋の栽培、袋栽培なら収穫方法が超簡単

2023年9月21日

こんにちは、植物を育てることが好きな”たか爺”です。

昨春のことですが、JAの苗売り場で夏野菜の苗を買いに行ったら、長芋の種イモが半額で売っていた。
今までに長芋を育てた事はなかったが、長芋は地中深くに伸びるので収穫する時は地面を掘る必要があり大変ですが、袋栽培をすれば収穫も簡単にできるという記事を読んだことがあったので一度試してみたいと思い購入しました。
長芋は栄養価が高いので、健康を維持するためにも家庭菜園でたくさん作って食べたいものですね。

今回、長芋を初めて袋栽培し、あまり上手に出来たわけではありませんでしたが、初めて育てた割にはそこそこの成果であり、袋栽培の便利なところをお伝えしたかったので、私のやった方法をご紹介します。

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長芋と山芋の違いや栄養価について

山芋も長芋も、栄養価に大きな違いはありません。山芋は粘りが強く甘みがあるのに対し、長芋は水分が多く、粘り気は少なめで淡白な味わいです。

長芋は中国では「山薬」とも呼ばれ滋養強壮の漢方薬に配合されるなど、古くから滋養強壮の野菜として親しまれています。
栄養価が高く、特にビタミンB1、ビタミンC、食物繊維、カリウムが比較的多く含まれており、疲労回復、動脈硬化の予防、便秘の予防、高血圧予防などの効能があります。

調理方法によっては、しゃきしゃき感、とろとろなどさまざまな食感が楽しめる野菜でもあります。

半額の長芋の種イモを発見

4月23日、近くのJAの苗売り場に行くと、以下の「信州」という長芋の種イモが並んでいました。
時期も遅いのか、売れ残ったのか、5本入りで600円のところが半額の300円で売っていました。

値下げで5本入りが300円

実際の長芋の袋栽培(2022.4.23-4.24植え付け)

畑の土と培養土、牛糞堆肥を7:2:1くらいの比率で混ぜ、これに化成肥料8:8:8を50gほど混ぜました。
購入した培養土を単独で使ってもよいかと思いますが、培養土は安くはないので畑の土を混ぜた訳です。

❶堆肥の空袋(40L)に上記の土を詰めて立てる。直径32cmで高さは53cmになった。
これに長芋の種イモを3本、10cmくらいの間隔で、芽の部分を上に向けて、芽を少し出すように植え付けた。


この袋の高さは52㎝であった。


❷同じ40Lの堆肥の袋を細く絞って上記の土を詰めると、高さ約60cmにもなった。
これらの袋の下方(底から10cmくらいより下)に釘などを刺して穴をたくさん開けて水抜きとした。
これらの袋は強風でも倒れないように柱などに縛っておいた。(同時に、横で大根の袋栽培もおこなった)


5/5には、以下のように蔓が伸び始めていることに気付いた。長い蔓で30cmほど伸びていた。
(植え付けて30cm程つるが出揃ってきたら、約2mの支柱を立てて蔓を這わせます。

 

ツルが30cm程度に伸びた時に、化成肥料1袋20gを追肥しました。
(土が乾燥しないよう、時々散水して乾燥対策する)

5/20に、蔓が全部出揃ったので化成8:8:8を1袋20gほど土と混ぜて追肥した。

5月の終り頃になると支柱の上端より上に蔓が伸びてきたので紐で縛って下の方へ誘引した。
土の表面が乾いたら水を掛けて乾燥防止。

6/17,化成8:8:8を1袋につき20gほど追肥した。
その後も土の表面が乾いては水を与えた。2-3日毎。
子蔓が出てきたが広がらないように誘引した。

7/14,化成8:8:8を1袋につき20gほど追肥した。
土の表面が乾いたらたっぷりと潅水した。2~3日に1回ほど。
(その後は8月頃まで、一ヶ月に一回同量を追肥する)
それ以降に遅れて追肥すると、アクが強くなり、食味を悪くしてしまうそうです)


次の写真は10月14日の様子です。半年も経つとこんなに蔓が伸びました。


次の写真は10月31日の様子です。
右側の細長い袋の蔓だけが黄色くなりましたが、水が切れて枯れだしたようです。


次の写真は11月3日の様子です。
右側の袋の蔓がとうとう枯れてしまったので収穫しました。

収穫の方法


ビニール袋を縦に切り開いて、写真のように裸にすると根っこがたくさん見えました。

袋を縦に切り裂いて広げたところ

長芋を傷つけないように、手で土を落としていきました。

収穫できた長芋はこんな感じでまだ細いものが多かったが、成長の途中で水を切らしてしまったからだろう。

11月11日、左側にあった太い袋の蔓も枯れてきたので、今度は袋を寝かせて切り裂き、長芋を傷つけないように土の中から芋を取り出します。

袋を寝かせて切り裂いたところ


収穫した長芋を全部集めるとこんな感じでした。

そこそこ太めの長芋もありましたが、細い芋が多いですね。
やはり、途中で水をやり忘れたて枯れかけたことが影響したのではないかと思います。

 

食べた味などは、すり下ろしたら真っ白のネバネバで、やはり長芋の味でした。(当たり前ですが)

まとめ

食べ方として、太いものは皮をむいてすりおろして普通にトロロ芋として食べ、細いものは水で洗ったあと髭を火であぶって素揚げにして食べましたが、あまり細いものは硬くて食べれなかったので捨てました。

細かった部分も十分に太らせることが出来ていれば、かなりの収穫量になった筈です。
袋栽培では少ない用土で育てているので、そこに含まれる水分量も少なく、用土が少ないほど頻繁に水を与えなければ枯らしてしまう可能性があるのです。
収穫のし易さは、露地植えの場合は地中深く掘る必要があって大変なようですが、袋栽培だと袋を切り裂くだけなので、収穫時の作業が非常に楽でした。

立派な長芋を収穫した訳ではありませんが、水を枯らさないようにしっかり管理していれば豊作が期待できたのではと悔やんでいます。
スーパーなどでは100g当たり80~90円ほどで売っていますが、種芋を自分で上手く栽培すればかなり安上がりになるのではないかと思います。
畑(菜園)が無くても日当たりの良い場所があれば栽培は可能ですよ。
半年間ほどの頻繁な水やりなどは多少面倒くさいですが、皆さんも一度、長芋の袋栽培に挑戦してみませんか?

 

最後までお読みいただき有難うございました。