夏きゅうりのわき芽を挿し木して秋きゅうりを収穫

2023年10月19日

こんにちは、野菜を育てるのが好きな たか爺 です。

一般的に、きゅうりは春に苗を植えて、6月中旬から7月にかけて最盛期を迎え、7月下旬から8月には木が病気になったりして終わってしまいます。
私は、秋にもきゅうりを収穫したいので、春に植えたきゅうりのわき芽を摘芯してそれを挿し木してきゅうりの実を収穫することが出来たので記事にしました。


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挿し木(挿し芽)とは

植物の株を増やす手法として「挿し木」が知られています。
どんな植物でも挿し木(挿し芽)が出来る訳ではないようですが、私は今までに、マリーゴールドや日々草、ミニトマトなどを挿し木して株を増やした経験があります。
あまりお金を掛けずに株を増やすことが出来るので、今でも時々実行しています。
3年前に秋きゅうりを種から育てた経験がありますが、今回は挿し木に挑戦して秋にきゅうりを収穫したという話を綴りました

実際にきゅうりを挿し木で育てて収穫

一般的に、きゅうりは春に苗を植え付け、暖かくなるとグングンと成長し、それぞれの節からわき目(新芽)が出てきます。
株を弱らせないために、根元から5~6節くらいに出てくるわき芽はすべて切除し、7節目くらいからのわき芽を子づるとして伸ばしていき、下方の子づるは3節くらいで摘芯し、上方では5~7節くらいまで伸ばしてその先を摘芯します。
そして植え付けて1ヶ月あまりすると、株がどんどん大きく育ち実の収穫が始まります。

株がある程度大きく育ったら、子づるの先端を摘芯して挿し木に利用します。
挿し木を始めてから1ヶ月半くらいで秋きゅうりの実が収穫でき始め、10月頃には寒さで実が出来なくなることから、6月頃~7月中旬頃が挿し木の適期だと思います。

挿し穂の作り方

このように、わき芽がたくさん出てきて子づるになりますが、この子づるの先端を摘芯する時、先端から15㎝ほどを残して摘芯して「挿し穂」に利用します。

摘芯の様子

摘芯した挿し穂は、瓶などに水を入れてこれに浸けて発根させます。
一般的には、挿し穂の切り口は水を吸い上げ易いように斜めにカットするのが良いと言われています。
花の蕾が付いていたら養分が食われるので取り除いた方が良い。

挿し穂の発根待ち

水に浸けて10日から2週間くらいすると発根して、写真のように根っこが生えてきます。
その間も水が減ったら足します。

水に浸けて2週間後の挿し穂

水中の部分(下部)をアップにしてよく見るとたくさんの根っこが伸びているのがわかります。

ポット苗づくり

たくさんの根っこが生えてきたので、そろそろ土に植えます。
ポットに培養土を入れ、一旦これに植え付けます。
1週間ほどの間は、風の当たらない日陰に置き、水をしっかり与えて根を成長させます。
ポットに植え付けて1週間もすると、蔓が徐々に伸びてきました。

このぐらいになると日光に当てても大丈夫で、畑やプランターなどに定植できます。

しかし、我が家の畑は狭いので植える場所がなく、もう少しして畑が空くのを待っていたら蔓がドンドン伸びていきます。

畑に定植

8月7日に、ズッキーニが終わったのでこれを引っこ抜き、土を耕して牛糞堆肥と化成肥料(8:8:8)とようりん少々を混ぜ込んだ。
一週間ほど土を寝かせた後、そこに挿し木した2株のきゅうり苗を定植しました。
春に植えたきゅうりの収穫がほとんど終わりに近づいていたので、もう少し早めに挿し木を始め、定植も出来ればよかったのですが。

植え付けて2週間後の、8月21日になると次の写真のように伸びてきましたが、まだきゅうりの実は獲れていません。
うしろのサツマイモ蔓や右側の生姜などでかなり見にくい写真ですが。

きゅうりの収穫

さらに1週間後位から実の収穫が始まり、毎日1本程度ですが獲れました。
その後は2週間に1度、化成肥料を追肥しました。
春に植えたきゅうりの場合、2株あれば多い日で1日に5本から7本くらい収穫できましたが、夏から始めたきゅうりは収穫量が非常に少なかった。
浅漬けや酢の物、サラダなどにして食べましたが、2人家族なら1日に1本程度あれば十分でした。

今年の夏は異常に暑く、また雨がほとんど降らなかったので、マルチをめくって水を上げました。
この時には、ウリハムシがたくさん飛んできて葉っぱを食われて穴だらけになり、結構被害は大きいでした。
収穫量は1日に1本程度と少なかったのが、さらに収穫できなくなりました。

きゅうりは寒さに弱い

9月後半になると急に涼しくなり、10月に入ると朝晩は寒くなりました。
以下は10月11日の写真です。

10月11日撮影

この時期でも、きゅうりの黄色い花は所々に咲いたりしますが、ほとんど実が大きくならず収穫に至りません。

10月16日、雌花がたくさん咲いているが・・・

やはり夏のきゅうりと違って、秋のきゅうりは寒くなると実が全く大きくなりません。

10月16日、まったく大きくならないきゅうりの実

今年の夏は異常に暑く長かったが、10月中旬の最高気温が25~20℃くらいで最低気温は10~15℃ほどになり、雌花が咲いても実が成らず終了。
実の収穫量は夏きゅうりに比べて大幅に少なかった。

寒さ対策として温室などを利用すればもう少し収穫できたのかもしれません。

挿し木(挿し芽)のきゅうりは自根苗

春先の苗売り場では耐病性の接木苗が売っていますが、これを摘芯して挿し木で育てた株は自根苗になりますので病気などにはあまり強くありません。
病気の心配は少しはありますが、なにせ買ってきた苗と違ってタダで育った苗なのでそこは我慢です。
この時期(秋)のきゅうりの価格はかなり高いです。
興味のある方は、春先に植え付けしたきゅうり株を剪定した挿し穂で秋きゅうりを育ててみませんか?
通常は捨てるはずの摘芯くずをリサイクルしているようで面白いですよ。

以上、子づるを摘芯したものを挿し木することで、秋きゅうりの実を収穫することが出来たという話でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。