メロンの空中栽培での水のやり方を研究、露地栽培では難しい?

2022年8月28日

こんにちは、植物を育てることが好きな ”たか爺” です。

専門家によれば、メロンを栽培する場合、土壌中の水分は生育の段階で必要な量が異なり、生育に最適な温度も異なると言われています。
したがって、露地栽培する場合には天候による影響が大きく、その管理が非常に難しいとされています。

今日は、甘くて比較的作りやすいプリンスメロンの、露地での空中栽培時の水管理に実地で挑戦し、あまり良い結果ではなかったが、やったこととその反省点をここに備忘録として残し、次回の栽培時に問題点を改善したいと思います。

メロン栽培における水分と温度管理

以下の図は「ホームセンターバロー」様のサイトにあった、メロン栽培に最適な温度と水やりなどの関係図です。
メロン苗の成長過程における最適な気温および土壌水分をグラフに示されています。

「ホームセンターバロー」より引用

このグラフの土壌水分を見れば、定着後は水分を高めに保ち、開花するまで水分を減らしていき、着果したら水分を高くするが収穫前は低くする、となっている。

メロンの露地栽培では

露地栽培の場合、温度管理は無理かと思いますが、水分管理については雨が土壌に浸透しないようにさえすれば、土壌中の水分管理はある程度可能ではないかと思います。
メロンの露地栽培では雨水を避けるためにトンネルやマルチを使って株全体を覆う形の栽培が一般的であるが、畝幅が2.5mなどと広い面積を必要とします。

しかし、狭い家庭菜園などでメロンを栽培する場合には、蔓を上に伸ばす空中栽培が最適かと思います。
狭い菜園で空中栽培をする場合、誘引・整枝や人工授粉などの作業性も考えると、雨の侵入を防ぐには全体を覆うビニールハウスのような大掛かりなものになってしまう。(下図)


これほど大掛かりになるとかなりの費用がかかるし、結局は占有する面積(通路を独占など)も広くなってしまう。
そこで、メロン株が雨ざらしであっても、土壌中に水分が浸透しないような、安価な方法は無いものかと思案しました。

通路にもマルチを敷いて雨水の地下浸透を防止

その結果、実に簡単ですが、マルチを広く敷くことでメロン株から離れた通路の土壌中にも雨水を入れないようにすれば良いのでは、と考え、実地検証してみることにした。

メロン苗を植える畝幅は60㎝とちょっと狭いですが、これに両側の通路40㎝ずつにもマルチを敷いて雨水の土壌への侵入を防ぎます。(下図)
尚、通路は畝の中央が一番高く、手前と奥に向かって勾配を取っています。

これに、株元を雨から保護するために苗の周囲を覆う小さいトンネルを作り、さらに支柱を立てて空中栽培を行う。

 

実際の栽培風景は

苗が小さいうちはツルはトンネルの中で、それ以上大きくなってきたらトンネルの両側からツルを出して支柱に張ったネットに誘引して上方へ延ばす。(写真は栽培初期なので、まだ通路にマルチを敷いていない)


以下の写真は、通路に透明マルチを二重にして敷いたもの。
ツルが伸びてきてトンネルの両側から出てネットに誘引され始めた。

 

蔓がかなり伸びてきてています。後で分かったことですが、水の与えすぎかな?
通路のマルチは有効かと思いますが、結果からいうと、残念ながら何度も足で踏んでいる間に一部に穴が開いたかもしれない。

水やりの方法など

トンネルにビニールマルチを被せたので水やりをし易くするために、株間に漏斗を20㎝ほど埋め込んで設置しました。

株間に漏斗を合計で4個埋め込んで水やりをしています。

この漏斗は、ペットボトルと長さ20㎝の塩ビパイプをくっつけて作ったものです。

20㎝の塩ビパイプの底を閉じ、上からの10㎝に、1㎝毎にΦ1㎜の穴を四方に開けており、その穴から土壌中に水が分散するイメージです。

この漏斗を畝の株間に差し込んでおき、実際に水を与える時はトンネルの上からさらに大きな漏斗を差し込んで与えました。

蔓が伸びた場合でも、その間に柄杓を差し込んで水やりをしました。

水やりの量と時期

ネットでメロンの育て方を調べたら、
❶苗を植えた直後はたっぷり水やりをする
❷その後は乾燥ぎみに育てる
❸着果が確認できたら、多めに水やりをし
❹収穫予定の10日ほど前になったら水やりを控える
と、水やりの量についてあまり詳しく書かれたサイトは無かった。

更にいろいろ探していたら、YouTube動画で実に詳しく説明しているところを見つけた。
メロンの水やり方法7ステップ【美味しく大きくなる灌水】

この動画によると、水やりの時期と量は以下の通り。

私が栽培するのはプリンスメロンなので、縦ひびや横ひびはないし、1苗当たり2リットル~4リットルでは無茶苦茶多い気がする。
したがって、以下のサイトも参考にし、上記の動画の水やり量の1/2~1/4を与えることにした。
マイナビ農業https://agri.mynavi.jp/2018_12_19_52213/

私の場合は株間に水を与えていきますが、1苗当たり=1ヶ所当たりと解釈し、
水やりはできるだけ午前中に行い、
定植してから十分に根付くまでは十分に、
根付いたら乾燥しすぎない程度に水をやる、

着果したら、10日目までは多めに水をやる、
着果後30日ごろを過ぎたら徐々に水をやる量を減らす。
こんな感じでやってみたが・・・

その結果は

実際の栽培は、1株に4本の子ツルを伸ばし、これを3株栽培した。
子ツルの成長具合い、雌花が咲く時期、着果時期がバラバラだったので着果後の水管理は、非常に水やり量の調整が難しいものとなった。
とりあえず1番果の1週間ほど遅れて水やり量を増やし、収穫時期を1番果が着果してから40日後と仮定して水管理を行った。

これだけ水管理に気を付けても、収穫直前に降った大雨の数日後にはメロンにひび割れが発生した。
写真は収穫直前の果実でしたが、雨の影響なのか、ひび割れたので収穫した。
一応数日ほど追熟してから食べたがそこそこの甘さであった。


次の写真も収穫間近の果実ですが既にひび割れしていたので収穫した。甘さはそこそこでした。


そろそろ終わりに近いメロンの木ですが、まだ何個かのメロンが成っています。

結果的に、プリンスメロン3株で18個が収穫でき、そのうち半分くらいはひび割れた。

今回の反省点

定植してから活着するまではしっかり水やりをしたが、その後も続けたので生育が悪く雌花が付くのが遅れ、着果時期がバラバラになってしまったと思われる。
着果時期がバラバラになったため、
着果後の日数に応じて水の与える量を調整するはずであったがうまく出来なかった。

また、通路にビニールマルチを敷くことで雨水が土壌中に侵入しないようにしたつもりであったが、2か月以上も歩いて踏んづけていたので一部が破れていたのかもしれない。
大雨の数日後にメロンにひび割れが起こったことから推察される。
もっと丈夫なシートを敷く必要がある。

以上の失敗から、次回の栽培時は以下のように改善するべきだと考えています。
❶苗を定植してから根付くまではたっぷり水をやり、
根付いたら乾燥しすぎない程度に水をやる(=100~200ml/株)
❸着果したら10日目までは多めに水をやる(=700~1000ml/株)
❹着果後11~18日ごろまでは水をやる量を控える(=200~300ml/株)
(それが過ぎたら再度水を多めにやる)
着果後30日ごろを過ぎたら徐々に水をやる量を減らす。(=ほとんどやらない)
通路に敷くビニールシートは踏んでも破れない丈夫なものを選ぶ。

そして、土壌中の水分を管理するために「土壌水分計」が1つ欲しいと思います。
これを実践して美味しいメロンを育てたいと思っています。

最後までお読みいただき有難うございました。