【ガーデニング】チューリップの育て方、翌年も咲かせるには花後の処理も重要

2022年12月25日

こんにちは、色鮮やかなチューリップの花が好きなたか爺です。
チューリップの植え方・育て方は比較的簡単ですが、翌年も咲かせるためには花後の処理も重要なのです。
今日はチューリップの球根の植え方・育て方の基本的なことを、少し図や写真を交えてご紹介します。

チューリップは晩秋に球根を植えて4月の終りから5月にかけて花を咲かせます。
花が咲いたあと、その花が枯れても球根は暫く生き続けています。

毎年チューリップを植えていて感じることですが、球根を掘り上げた時に球根は分球したりするので数は増えますが、球根の大きさが植えた時よりも小さくなっているように思います。

球根を小さくさせない為には、花が咲いた後も追肥し萎んだ花は早めに摘み取ることが重要です。
翌年も花を咲かせるためには花後の処理が重要で、
上手に育てると何年も花を咲かせることが出来るわけで、この辺を伝えたくてこの記事を投稿しました。

以下に、球根の植え方から花後の処理まで、順を追って説明いたします。

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【植える時期、球根の入手時期】

チューリップの球根を植える時期は10~12月頃と言われていますが、多少遅くても大丈夫です。
その地域のその年の気候にもよりますが、私の住んでいる石川県で2月初旬に球根を植えてちゃんと花が咲いたこともあります。
しかし、出来るだけ12月中には植えるようにしましょう。

【2月に球根を植えても花が咲きました、の記事はこちら】

球根は秋ごろにホームセンターなどで1個30〜100円ほどで売っています。

少し遅めに買い求めると割引されて安く購入できますが、12月に入ると売っていない店もあります。

【球根の植え方】

(1)材料の準備
まずは球根と花の培養土、緩効性肥料(マグアンプKなど)、植木鉢などを用意します。
 植木鉢は5号(直径15cm)なら球根3個くらいが目安です。

(2)培養土に、燐成分が多く含まれている粒状の緩効性肥料(ゆっくりと効く肥料)を混ぜておきます。

(球根1個につき一摘みくらい、私は花を植える時にはいつもマグアンプKを使っています)

(3)鉢やプランターに植える場合は球根2個分(8~10cm)くらいの深さの穴を掘る。

鉢植えする場合の球根の深さなど

(庭に植える場合は球根3個分くらいの深さ(約10~15cm)がよいでしょう)

花壇に植える場合の球根の深さなど

(4)球根の頭が上になるように並べます。

 球根と球根の間隔は、球根1~2個分くらいに詰めて植えると迫力があります。

(5)肥料を混ぜた培養土をかぶせて水やりをする。これで植付け完了です。

【実際に植えてみた】

次の写真は、先日我が家の花壇に球根を植えた時の写真です。
この例では緩効性肥料を土全体に混ぜるのではなくサンドイッチ状に撒きました。

① 先ずは球根を植える場所に深さ10cm程を掘り上げます。
②そして、粒状の緩効性肥料を一面にバラまいて底土と軽く混ぜます。

 

③球根を、花の色と配置を考えながら並べます。
 この時、球根の間隔を1個半ほど開けて並べました。この写真で約80球です。

 

④球根の上に土を半分くらい被せ、その上から全体に粒状の緩効性肥料をバラまきます。

 

⑤さらにその上から土を被せて水をあげれば完了です。
 チューリップが咲くまでの冬の間は花類が何も無くて寂しいので、今回はその手前にビオラを4株植えました。

 

次の写真は昨年、同じ場所で同じように植えたチューリップが咲いた時のものです。

【水やりと肥料の与え方】

水やりは、鉢の土の表面が乾いてきたら鉢底から流れ出るくらい、たっぷりと水をあげます。
土が湿っている状態だと球根が腐ってしまうので注意しましよう。

肥料は、元肥として球根を植える時に土に混ぜ込んでいますが、花が咲いたあとは球根を回復させるために液体肥料(花工場など)を水で薄めたものを2週間に1回ほど与えます。

【花後の処理~球根の堀上げ】

チューリップの花は5月末~6月頃には枯れはじめます。
花がしおれてきたら早めに花を摘み取ってください。

気持ちとしては花が散るまで見ていたいのですが、花が萎れ始めたら早めに花を茎の上部で摘み取ります。
来年も花を咲かせるには大きな球根を作る必要があるが、花がしぼんだ後もそのまま放置していると種子を作るために養分を使ってしまい、球根が小さくなってしまうのです。
球根は花が萎れた後も暫くは生きているので、花を摘み取ることで球根に栄養分が蓄積されて大きくなり、翌年も花を咲かせやすくなります。
ただし、花を切り取る時、ハサミは病気発生の原因になるので手で摘み取るのがよいでしょう。
そして花を摘み取ったあとも、水やりはいつもどおり、表面の土が乾いたらたっぷりあげましょう。
この時期に肥料をあげるのは根が腐る原因になるという説もあるようですが、私は液体肥料(花工場など)を水で薄めたものを週に1回ほど与えていて球根が腐った経験はありません。
暫くの間は葉っぱが光合成をして球根に栄養分を送って球根を太らせ、その役目を終えると葉っぱがだんだんと黄色くなって枯れてきます。

チューリップの葉が茶色く変色してきたら、球根を掘り上げるサインなので球根を掘り上げます。
傷つけないよう丁寧に球根を掘り上げて表面の土を落とします。
【球根を色別に掘り上げました】の記事へ

球根が分球して小さな球根が付いているなら1つ1つ切り離します。

小さい球根は翌年は花が咲かないかもしれませんが、これを植えて肥料を与えることで球根が太り翌年には花を咲かせることが出来るでしょう。
【花が咲かない小さな球根を大きくする方法】の記事へ

【 球根の保管 】

土を落とした球根は、目の粗いネットに入れて雨が当たらない風通しのよい日陰で次に植えるまで保存します。

ネット袋にあまりたくさん詰め込むと奥の方でカビが生えやすくなることもあるので注意しましょう。
万一カビが生えたらすぐに1個ずつ流水で手洗いしてカビを洗い落として干せば大丈夫です。

病気予防のためには球根を消毒液に浸けてから保管した方が良いそうです。
【チューリップの病気対策、球根の消毒の仕方】 の記事へ

毎年新しい球根を買っている方もいるかと思いますが、こうすることで1度購入した球根から毎年綺麗なチューリップの花を楽しむことが出来ます。

昨今、新型コロナウイルスなどの暗いニュースが多い時勢ですが、綺麗に咲いた色鮮やかなチューリップの花を眺めて少しでも心を豊かにしたいですね。

最後までお読みいただき有難うございました。