【ガーデニング】チューリップの育て方、翌年も咲かせる為に花後の処理が重要
こんにちは、色鮮やかなチューリップの花が大好きな ”たか爺” です。
私は十数年前から、毎年200球くらいのチューリップを植えています。
今日はチューリップの球根の植え方・育て方の基本的なことを、少し図や写真を交えてご紹介します。
チューリップの育て方は比較的簡単ですが、翌年も咲かせるためには花後の処理も重要なのです。
チューリップは晩秋にその球根を植えて翌年の4月~5月頃にかけて花を咲かせます。
花が咲いたあとも、その葉っぱが枯れるまで球根は暫く肥大化を続けています。
そして、6月頃に葉っぱが枯れたら掘り上げて保存します。
毎年チューリップの球根を掘り上げた時に感じることですが、球根は分球するので数は増えますが、球根の大きさが植えた時よりも小さいことが多いように思います。
あまり小さな球根は植えても花が咲かないことが多いのです.
球根を小さくさせない為には、花が咲いた後も追肥し、終わった花は早めに摘み取ることが重要です。
翌年も花を咲かせるためには花後の処理が重要で、日当たりの良い環境で光合成をしっかりさせ、肥料が十分であれば球根が大きく育ち、翌年も花を咲かせることが出来るわけです。
この辺のことを多くの人に知ってもらいたくて、この記事を投稿しました。
以下に、球根の植え方から花後の処理まで、順を追って説明いたします。
【球根を植える時期、球根の入手時期】
チューリップの球根を植える時期は10~12月頃と言われていますが、多少遅くても大丈夫です。
その地域のその年の気候にもよりますが、私の住んでいる石川県で2月初旬に球根を植えてちゃんと花が咲いた実績もあります。
しかし、出来るだけ12月中には植えるようにしましょう。
球根は秋ごろにホームセンターなどで1個30〜100円ほどで売っています。
少し遅めに買い求めると値引きされて安く購入することが出来る場合もありますが、12月になると売っていない店もあるので早めに買った方が確実に入手できます。
【球根の植え方】
(1)材料の準備
まずは球根と花の培養土、緩効性肥料(マグアンプKなどゆっくりと効く肥料)、植木鉢などを用意します。
植木鉢は5号(直径15cm)なら球根3個くらいが目安です。
(2)培養土に、燐成分が多く含まれている粒状の緩効性肥料などを混ぜておきます。
(球根1個につき一摘みくらいで、私はいつもマグアンプKを使っています)
(3)鉢やプランターに植える場合は球根2個分(8~10cm)くらいの深さの穴を掘る。

(庭に地植えする場合は球根3個分くらいの深さ(約10~15cm)が良いとされています)

(4)球根の頭が上になるように並べます。
球根と球根の間隔は、球根1~2個分くらいに詰めて植えると花が咲いた時に迫力があります。
(5)肥料を混ぜた培養土をかぶせて水やりをする。
以上で植付け完了です。
【実際に植えてみた】
次の写真は、先日我が家の花壇に球根を植えた時の写真です。
この例では緩効性肥料を、土全体に混ぜるのではなくサンドイッチ状に撒きました。
① 先ずは球根を植える場所の土を深さ10cm程まで掘り上げます。
②そして、粒状の緩効性肥料を一面にバラまいて底土と軽く耕して混ぜ込みます。
③球根を、花の色と配置を考えながら並べます。
この時、球根の間隔を1個半ほど開けて並べました。この写真で約80球です。
④球根の上に土を半分くらい被せ、その上から全体に粒状の緩効性肥料をバラまきます。
⑤さらにその上から土を被せて水をあげれば完了です。
チューリップが咲くまでの冬の間は花類が何も無くて寂しいので、今回はその手前にビオラを4株植えました。
次の写真は昨年、同じ場所で同じように植えたチューリップが咲いた時のものです。
【水やりと肥料の与え方】
水やりは、鉢の土の表面が乾いてきたら鉢底から流れ出るくらい、たっぷりと水をあげます。
チューリップ2月から4月あたりまではものすごく水を欲します。
庭植えでも鉢植えでも同様で、常にビチャビチャでは球根が腐ってしまいますが、土の表面が乾いているようであれば水をやるようにします。
肥料は、元肥として球根を植える時に土に混ぜ込んでいるので花が咲くまで追肥は不要ですが、花が咲いたあとは球根を肥大化させるために液体肥料(花工場など)を水で薄めたものを2週間に1回ほど与えた方が良いでしょう。
【花後の処理~球根の堀上げ】
チューリップの花は5月末~6月頃には枯れはじめます。
花がしおれてきたら早めに先端の花を摘み取ってください。
※葉っぱや茎は光合成させるために枯れるまでそのまま生かしておく。
気持ちとしては花が散ってしまうまで見ていたいのですが、花が散り始めたら早めに花を茎の上部で摘み取ります。
翌年も花を咲かせるには大きな球根を作る必要があり、花が散った後もそのまま放置していると種子を作るために養分を使ってしまって球根が小さくなってしまうので、散り始めたら早めに摘み取ります。
球根は花が散った後も葉っぱで光合成して生きており、花を摘み取ることで球根に栄養分が蓄積されて大きくなり、翌年も花を咲かせやすくなります。
ただし、花を切り取る時、ハサミは病気発生の原因になるので手で摘み取るのがよいでしょう。
そして花を摘み取ったあとも、水やりはいつもどおり、表面の土が乾いたらたっぷりあげましょう。
この時期に肥料をあげるのは根が腐る原因になるという説もあるようですが、私は液体肥料(花工場など)を水で薄めたものを週に1回ほど与えていて球根が腐った経験はありません。
暫くの間は葉っぱが光合成をして球根に栄養分を送って球根を太らせますが、その役目を終えると葉っぱがだんだんと黄色くなって枯れてきます。
チューリップの葉が茶色く変色してきたら、球根を掘り上げるサインなので球根を掘り上げます。
傷つけないよう丁寧に球根を掘り上げて表面の土を落とします。
【球根を色別に掘り上げました】←この記事参照
球根が分球して小さな球根が付いているので1つ1つ切り離します。
小さい球根は翌年は花が咲かないかもしれませんが、再度これを植えて肥料を与えると球根が太り翌年には花を咲かせることが出来るでしょう。
【花が咲かない小さな球根を大きくする方法】←この記事参照
【 球根の保管 】
土を落とした球根は、目の粗いネットに入れて雨が当たらない風通しのよい日陰で次に植えるまで保存します。
ネット袋にあまりたくさん詰め込むと奥の方で風通しが悪くなりカビが生えやすくなることもあるので注意しましょう。
万一カビが生えたらすぐに1個ずつ流水で手洗いしてカビを洗い落として干せば大丈夫です。
病気予防のためには球根を消毒液に浸けてから保管した方が良いそうです。
【チューリップの病気対策、球根の消毒の仕方】 ←この記事をご参照
毎年新しい球根を買っている方もいるかと思いますが、以上のようにすることで1度購入した球根から毎年綺麗なチューリップの花を楽しむことが出来ます。
昨今、ウクライナ侵攻やイスラエル問題、新型コロナウイルスなどの暗いニュースが多い時勢ですが、綺麗に咲いた色鮮やかなチューリップの花を眺めて少しでも心を豊かにしたいですね。
尚、私は十数年ほど前から毎年チューリップをたくさん植えており、その間に気付いたり勉強したことについて何記事か投稿しています。
よかったら、私が投稿した チューリップに関する以下の記事などもご参考に!
チューリップの球根は保存中も成長(花を咲かせる準備)をしている
1個の球根に複数の花が咲いたチューリップ、突然変異のチューリップか?
チューリップ、今年も咲きましたが・・・、色が変なのは自然交配?
最後までお読みいただき有難うございました。
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