初めてスイカの地植え栽培をやってみた

2023年5月9日

こんにちは。
何年やってもスイカ作りが上手くならない”たか爺”です。

わが家の畑は大変狭いので過去に何度かスイカの空中栽培をやったことはありますが、あまり美味しいスイカは出来てません。
今日は、初めてスイカの地植え栽培をしたという話です。

甘~いスイカを求めて、今年は他の野菜の栽培面積を少なめにして、その狭い畑で「スイカの地植え栽培」をやってみました。

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スイカ地植え栽培の方法

スイカの栽培方法はネットや野菜作りの本などにいろいろ載っていますが、だいたい似たようなやり方です。

わが家の畑は狭いので今回のスイカ畑の広さは、1.8m×4mくらいしかありません。
土の準備として植え付ける2週間くらい前に畝全体に苦土石灰を撒いて中和しておき、1週間くらい前に畝全体に堆肥と化成肥料(8:8:8)を撒いて良く耕しました。

欲張りな私は、この場所に3株(小玉×2株と大玉1株)のスイカを植えました。少し詰め込み過ぎとは思いましたが。

植える前日に直径40cm、深さ30cmくらいの穴を、1株に付き1つの穴を掘り、ここに堆肥2kgと化成肥料100g、ヨウ燐少々を写真のように撒きます。


肥料と底土をよく混ぜて埋め戻し、マルチを被せます。
この時マルチの中心付近(苗を植える位置)が一番高くなるように盛り上げておきます。


近くのJAで、黄こだま、紅こだま、縞王(大玉)の苗を1株ずつ買ってきました。
接ぎ木苗で1株170円でした。JAの苗なら安心です。


マルチの中心に植え穴を開けて苗を浅植えで植えつけ、植えたあとは風よけのネットを被せました。


植付け1ヶ月後にネットを外します。
この時、蔓が固定されやすいようにすだれ(100円ショップで購入)を敷きます。
普通はワラを敷くようですが、すだれなら繰り返し使えるし取り扱いも簡単で、わらよりも安価だと思い利用しました。来年も使うことを考えております。

植付け30日後、蔓が伸び始めました。
一番奥が黄こだま、真ん中が紅こだま、手前が縞王。

植付け約40日後、かなり蔓が伸びてきました。
小玉スイカも大玉スイカも同じくらい元気に蔓が育っています。

雌花が咲いたら、会社に出勤する前の早い時間(朝7時ごろ)に受粉作業を行います。

植付け約70日後、蔓がメチャメチャ伸びて通路まで出て来ました。
毎朝雌花を探して、見つけては受粉させました。

受粉後10日ほどで(植え付け後80日くらい)スイカの実もかなり大きく育っています。
下の写真は縞王の実。


この頃、紅こだまスイカの葉っぱに写真のような茶色っぽい斑点が出て来ました。

ネットで調べると炭疽病らしいのでダイセンの水和剤で消毒しました。

病気の葉っぱが枯れてきたのでひどい葉っぱは切除しました。
その為、たて込んでいた葉っぱがかなりスカスカになりました。

小玉スイカは受粉後約35日で収穫しました。

縞王(大玉スイカ)の方は問題なく、病気にならず元気に育っています。
写真の中心付近にあるスイカの実もかなり大きくなってきました。

下の写真は受粉後約45日で、スイカ(縞王)の実は大きく育ちましたが、株は少し弱ってきたようです。
じつは水をほとんどあげていませんでした。
株の周りにはマルチを敷き、おまけに雨はほとんど降っていなかったので土の中の水分が尽きてきたのか、枯れてきた感じです。慌てて水を与えましたが遅かったようです。


そうこうしているうちに、実がついている蔓の付け根のヒゲが枯れてきたので収穫時期ということで収穫しました。


もう一つの実もその3日後に収穫した。(受粉後45日くらい)
葉っぱは少し枯れてきています。


下の写真で、私が収穫した大玉スイカ(縞王)は一番手前のもので、10.6kgもありました。
家内の叔父にもらった4Lサイズのスイカ(奥の2個)と並べても負けないくらいの大きさ。
小さいものは黄小玉スイカ。


黄小玉は切ったらその中はこんな感じです。

皮が薄いので包丁の刃を当てた途端にビシッと音がしてひびが入りました。
甘さはいまいちでした。


紅こだまはこんな感じ。

やはりひびが入りました。
そこそこ甘かったが特別甘~いというわけでもなかった。


一方、大玉スイカの縞王はこんな感じで、皮が厚いせいか切った時にひび割れはしなかった。見た目は美味しそうですね。


問題は味です。
「あっさりした甘さ」と言いたいですが、ハッキリ言ってあまり甘くないといったところでした。
ガツクリでした。
スイカの木が枯れかけた頃には受粉後の日数が十分(約45日)あり、その時点で実を収穫したので十分に育っていると思っていました。
しかしそれほど甘くない。
何故なのか、いろいろ考えてみました。

日照不足か? 水不足か? その原因は?

スイカの木は陽当たりの良い場所を好むと言います。

わが家の畑のまわりは高さ1.8mの生垣や住宅で囲まれ、スイカを植えていた場所は夕日は遅くまで射していますが朝日は午前9時頃以降でないと直射日光が当たりません。
周りに何もなければ午前6時ごろから朝日が射すことを考えれば1日当たり3時間ほど日照時間が短く、即ち75%くらいの日照時間だったという計算になります。
これが原因でしょうか?

また、狭い場所に詰め過ぎて葉っぱが混みあったために陽の当たりが悪かったのでしょうか?
葉っぱが混むと風通しが悪くなるので病気になりやすいし、陽当たりも悪くなります。

もっと株数を減らして1株当たりの面積を2倍くらいに増やし、葉にしっかり陽に当てればひょっとしたら美味しいスイカが採れるのではないかとか、思案しています。

また、水をあまり与えてなかったので木が枯れかけており、終盤の糖度が乗るはずの時期に木が弱ってあまり甘くならなかったのではないかと思います。

来年こそは美味しいスイカを!!
一度くらいは甘いスイカを作らないと止めることはできません。

最後までお読みいただき有難うございました。