狭い畑でカボチャの空中栽培(畑の端~生垣に沿わせて)
こんにちは、家庭菜園のたか爺です。
ツルもの野菜などの空中栽培が好きな私ですが、今年は生垣の手前にネットを張り、このネットを利用してカボチャの空中栽培を行ったので今日はそれについて綴ります。
実は今回ミニカボチャの苗を買ったつもりでしたが、何がどうしてこうなったのか、結果的には直径20cmあまりの大きなカボチャが4個収穫出来ました。
たぶんJAの苗売り場で、誰かが一度買おうとして手に取った他の種類のカボチャ苗をミニカボチャ苗の置き場に戻したのではないだろうか?
それを知らずに私が買ってしまったのではないだろうか?と思っています。
たった1苗のことなので大した問題でもないですが、ミニカボチャだと思っていた苗に着果したカボチャの実が、どんどん大きくなっていったのには少し驚きました。
カボチャを空中栽培した理由
スイカやカボチャなどの蔓ものは、普通は地面に這わせて栽培し、葉っぱも大きいので広大な面積が必要とされます。
我が家の畑は非常に狭く、今までに何度かスイカやメロンの空中栽培を行った経験があり、カボチャも畑の端っこにある生垣を利用した空中栽培をすることにしました。
今回はミニカボチャを植えるつもりだったので、小さいカボチャの実なら空中に吊っても全然問題ないと考えていました。
結果的には蔓などがしっかりしていたので大きなカボチャの実でも全然問題なく吊ることが出来ました。
土作りと苗の植付け
まずは畑の土作りをして肥料を撒いて植える準備をしました。
植付け2週間くらい前に、1m×50cmくらいの広さに苦土石灰100gと堆肥1リットルを撒いて深く耕し、その1週間後に化成肥料8:8:8を50gほど撒いて再度耕し、高さ15cmの畝をたてました。
地温を上げるために、畝に透明マルチを掛けました。
JAに行って苗を買ってきました。(ミニカボチャの苗を買ったつもりでしたが結果的には普通のカボチャらしい)
5月2日、準備した畝に植え穴を掘ってたっぷりと水を与えたところに苗を浅植えしました。
そして暖かくなるまで、透明マルチを利用してビニールテントを張って苗を保温しました。
蔓の整枝と誘因
暫くすると蔓が伸びだすが、本葉が5,6枚の頃に親づるを摘心して子蔓の3本仕立てとしました。
そして3本の子蔓を生垣に向かって、畝の表面を這わせて行きます。
上空から見た図(平面図)で説明すると、畑の端に植えたカボチャの蔓は生垣に向かって誘引し、生垣まで届いたら右に曲げて今度は生垣の手前に張ったネットに這わせて伸ばしていくという格好です。(緑色の矢印)
長さ1mほどの畝の端まで来たらそこには花壇があるので、ここに橋を架けてこれを超えさせます。
花壇の上を超えたら、今度は支柱を横向きに組んだところに右方向に誘引します。
その先には支柱を1mごとに数本立てて、これにネットを張ったのでここを3本のつるが重ならないように横方向に誘引していった。
当然ですが、ネットや支柱のところどころに蔓を縛っています。
立面図で見るとこんな感じになります。(緑色の矢印が蔓を伸ばしたところ)
人工受粉
6月に入ると雌花が咲いたので、そのめしべに雄花の花粉を擦り付ける「人工受粉」を行いました。
受粉して2~3日ほどすると子房が大きくなってきて受粉がうまくいったことが分かるので日にちを書いた札を付ける。
どんどん蔓が伸びて大きな葉っぱが並んできます。ちょっとつるボケでしょうか。
そろそろ生垣の端っこまで届きそうです。
途中で葉っぱがうどんこ病(葉の表面に白い粉が付いたようになる)になり、あまり農薬を使いたくなかったので食用のクエン酸水溶液を散布しました。
あまり効果が無かったのか、うどんこ病の葉っぱが枯れてきてこんなになってしまった。
いよいよ収穫!
それでも先端の葉っぱが元気に伸びていて、7月中旬になると収穫の目安である受粉後35日目までもった実を収穫することが出来ました。
一部の孫蔓が生垣の上にまで伸び、そこで着果した実も収穫の時期を迎えました。
収穫の目標は、1本の苗から3本の小蔓を伸ばしてそれぞれの蔓に3個×3本=9個、でしたが何とか4個収穫することが出来ました。
収穫したカボチャの味は?
問題は収穫したカボチャの食味です。
10年ほど前に、初めてカボチャを植えたことがあったのですが、全然美味しくなかった記憶があります。
カボチャは美味しくするために2週間~約1ヶ月ほど追熟させます。
煮物料理などは味付けの仕方もあると思うのですが、家内に言わせると、美味しいカボチャは食感が違うそうです。
今回収穫したカボチャはまずまずの味でした。
特に味付けもしない天ぷらにして食べても大変甘かったです。
最後に反省など
こんな場所(生垣の前の空間)を利用して植えたカボチャでしたが、ちゃんと食えました。
途中でうどんこ病になって葉っぱがかなり枯れましたが、もっと早く別の確実な方法でうどんこ病に対処していたらもっと美味しいカボチャが収穫できたかもしれません。
カボチャに限らず、様子がおかしいと気付いたら初期のうちに対処すべきです。この辺は大いに反省し今後に生かしたいと思います。
【病気の初期に見つけ、思い切って対処すること】
生垣の前の空間(空中)を利用する方法は、自分でもなかなか面白いと思いました。
我が家の場合は、夏場なら生垣の前でも割と日当たりが良いので出来たことだと思います。
私のように狭い畑で困っている人がいたらこんな方法をお勧めしますが如何でしょうか?
最後までお読みいただき有難うございました。
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