夏きゅうりのわき芽を挿し木して秋きゅうりを栽培・収穫
目次
こんにちは、野菜作りが趣味のじじい、「たか爺」と申します。
私が家庭菜園を始めて約20年になりますが、これまでスイカやメロン、かぼちゃなどのつる性植物を立体的に栽培したり、山芋や大根などの根菜を袋で育てたり、ミニトマトの挿し木で収穫量を増やしたり、ネギを根っこ部分から再生させたり、マルチを使った地温上昇の効果を試す実験をしたりと、少し変わったことも色々と試してきました。
今回は、春に植えたきゅうりの脇芽を挿し木して苗を作り、きゅうりの収穫が終わる前に定植することで、夏から秋にかけて再びきゅうりを収穫できる方法をご紹介したく投稿しました。

挿し木できゅうりを栽培した経緯
家庭菜園では、一般的に夏きゅうりは5月頃に苗を植え、6月中旬から7月にかけて最盛期を迎えますが、7月下旬から8月には病気で枯れてしまうことが多いです。
私は毎年秋にもきゅうりを収穫したいと思っていますが、8月頃には苗が手に入り難いため、7月にきゅうりの種をポットにまいて自分で苗を育て、畑に定植して秋に収穫していました。しかし、種を購入する必要があり、また苗を育てるのに時間もかかります。
そこで、きゅうりの株は生命力が強く挿し木が簡単にできると聞いたので、春に植えたきゅうりのわき芽の一部を摘み取り、それを挿し木して苗を作り、その苗からきゅうりを収穫することができたので、その方法をまとめて記事にしました。

挿し木(挿し芽)とは
植物の株を増やす方法として、一般的に「挿し木」がよく知られています。
すべての植物が挿し木(挿し芽)で増やせるわけではありませんが、私はこれまでにミニトマトやマリーゴールド、日々草などを挿し木で増やした経験があります。あまり費用をかけずに株を増やせるため、今でも時々行っています。
3年前には秋きゅうりを種から育てたことがありますが、今回は挿し木で苗を作り、秋にきゅうりを収穫しようと挑戦しました。
実際にきゅうりを挿し木で育てて収穫
きゅうりは春に苗を定植しますが、暖かくなると急速に成長し、各節から新しいわき芽が出てきます。株を弱らせないために、根元から5~6節目までのわき芽はすべて取り除き、7節目以降のわき芽を子づるとして伸ばします。10節目くらいまでは子づるは3節くらいで摘芯し、10節より上方では5~7節くらいまで伸ばしてその先を摘芯します。
植え付けから約1ヶ月で株は大きく成長し、多くの実を収穫できるようになります。
挿し穂の作り方
株がある程度大きく育ったら、子づるの先端か、または節から出た脇芽を摘芯して挿し木に利用します。
挿し木を始めてから1ヶ月半くらいで秋きゅうりの実が収穫でき始めることと、10月頃には寒さで実が出来なくなることから、逆算すると6月頃~7月中旬頃までが挿し木作りの適期だと思います。
このように、わき芽がたくさん出てきて子づるになりますが、「挿し穂」に利用する場合は、先端から15㎝ほどを残して摘芯します。
以下の写真は6月19日に摘芯したときのものです。

摘芯した挿し穂は、瓶などに水を入れてこれに浸けて発根させます。
一般的には、挿し穂の切り口は水を吸い上げ易いように斜めにカットするのが良いと言われています。
それを直射日光や風の当たらない場所で発根させます。直射日光に当たると萎れてしまうので注意です。
花の蕾が付いていたら養分が食われるのでこれを取り除きます。

挿し穂は水に浸けていても、1~2日間は一旦フニャフニャとなりますが、その後は元気になりだし、水に浸けて10日から2週間くらいすると発根して、写真のようにたくさんの根っこが生えてきます。
その間、水が減ったら補充し、できれば2~3日に1回は新しい水に替えたほうが良いかも。
以下の写真は7月5日の様子です。

水中の部分(下部)をアップにしてよく見るとたくさんの白い根っこが伸びているのがわかります。

ポット苗づくり
たくさんの根っこが生えてきたので、そろそろ土に植えます。
ポットに培養土を入れ、一旦これに植え付けます。
1週間ほどの間は、あまり風の当たらない日陰に置き、水をしっかり与えて根を成長させます。
ポットに植え付けて1週間もすると、蔓が徐々に伸びて定植できそうになりました。
この写真は7月11日の状況です。

このぐらいになると日光に当てても大丈夫で、畑やプランターなどに定植できます。
しかし、我が家の畑は狭いのでこの時は植える場所がなく、もう少しして畑が空くのを待っていたら蔓がドンドン伸びていきました。

畑に定植
8月7日に、ズッキーニの栽培が終わったのでこれを引っこ抜き、土を耕して苦土石灰、牛糞堆肥と化成肥料(8:8:8)とようりん少々を混ぜ込んだ。
一週間ほど土を寝かせた後、そこに挿し木した2株のきゅうり苗を定植しました。
春に植えたきゅうりの収穫がほとんど終わりに近づいていたので、もう少し早めに挿し木を始めて早めに定植出来ればよかったのですが。
植え付けて2週間後の、8月21日になると次の写真のように伸びてきましたが、まだきゅうりの実は獲れていません。
左側のサツマイモ蔓や右側の生姜などでかなり見づらい写真ですが。

挿し木のきゅうりから実を収穫
さらに1週間後位から実の収穫が始まり、毎日1本程度ですが獲れました。
その後は2週間に1度、化成肥料を追肥しました。
春に植えたきゅうりの場合、2株あれば多い日で1日に5本から10本くらい収穫できましたが、夏から始めたきゅうりは収穫量が非常に少ないです。
きゅうりの浅漬けや酢の物、サラダなどにして食べましたが、2人家族なら1日に1本程度あれば十分でした。

今年の夏は異常に暑く、また雨がほとんど降らなかったので、マルチをめくって水を上げたりしました。
この時には、ウリハムシがたくさん飛んできて葉っぱを食われて穴だらけになり、結構被害は大きかった。
収穫量は1日に1本程度と少なかったのが、さらに収穫できなくなりました。
きゅうりは寒さに弱い植物
9月後半になると急に涼しくなり、10月に入ると朝晩は寒さを感じるようになった。
以下は10月11日の写真です。

この時期でも、きゅうりの黄色い花は所々に咲いたりしますが、ほとんど実が大きくならず収穫に至りません。

やはり夏のきゅうりと違って、秋のきゅうりは寒くなったので実が全く大きくなりません。

今年の夏は異常に暑く長かったが、10月中旬の最高気温が25~20℃くらいで最低気温は10~15℃ほどになり、雌花が咲いても実が成らず終了。
実の収穫量は夏きゅうりに比べて大幅に少なかった。
寒さ対策として温室などを利用すればもう少し収穫できたのかもしれません。
挿し木(挿し芽)のきゅうりは自根苗
春先の苗売り場では耐病性の接木苗が売っていますが、これを摘芯して挿し木で育てた株は自根苗になりますので病気などにはあまり強くありません。
病気の心配は少しはありますが、なにせ買ってきた苗と違ってタダで育った苗なのでそこは我慢です。
この時期(秋)のきゅうりの価格はかなり高いです。
興味のある方は、春先に植え付けしたきゅうり株を剪定した挿し穂で秋きゅうりを育ててみませんか?
6月~7月頃に脇芽の一部を摘芯して挿し芽をすれば、1ケ月半ほど後からきゅうりの収穫が始まりますよ。
通常は捨てるはずの摘芯くずをリサイクルしているようで面白いですよ。
以上、子づるを摘芯したものを挿し木することで、秋きゅうりの実を収穫することが出来たという話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。





















ディスカッション
コメント一覧
すごくいいですね!
もっと早く読めたらよかったのに。
流石に今から指し芽したんじゃ収穫できないかなぁ。
これからも時々読みに来るつもりです。
にぽぽん様 コメントを有難うございます。
6月~7月頃に挿し芽をすれば秋にはきゅうりが収穫できそうです。
ちょっとしたことでも誰かの役に立つことがあればと思い発信しています。
コメントを戴くと励みになります。
今後も当サイトをよろしくお願いします。