【ミニトマト】1本の苗を2本仕立てにして収穫量を倍増する方法

2024年4月14日

こんにちは、家庭菜園での工夫にハマっている たか爺 です。

春~夏場の家庭菜園でミニトマトを育てている方が多いかと思います。
通常、トマトは大玉、中玉、ミニトマトなどの品種に限らず、発生してくるわき芽を全部摘み取って”1本仕立て”で栽培する方法が一般的ですよね。
もし脇芽を放置・放任すればジャングルのように、大変なことになりますよね。
しかし、ミニトマトの場合は果実が小さいので、できればたくさんの個数を収穫したいですよね

今日は、場所を取らずにミニトマトの収穫量を1.5倍~1.8倍に増やす方法として知られている「2本仕立て」の育て方をご紹介します。

私は過去に、収穫量を増やす目的でミニトマトのわき芽を「挿し木」し、株の数を増やして果実の収穫量を増やしたことがあり、下記の記事を投稿しています。

 ⇨挿し木でミニトマトの収穫量を増やす方法の検討

 超薄皮で甘いミニトマト(あまぷる)を挿し木で増やして収穫増

しかし、上記記事などの場合は購入した苗1本のわき芽を挿し木して株数を増やすので株数が増えた分だけ収穫量が増えますが、挿し木して増やした株を植える場所が必要になり、1株あたりの収穫量は変わりません。

一方、「2本仕立て」は1本の苗から2本の枝に仕立てるので、スペースが多少広くなってもそれほど場所は取らず、特に菜園の広さが限られている場合に収穫量を増やす方法として最適だと思います。

1本の株を2本仕立てにしたミニトマト
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ミニトマトの2本仕立てとは

ナスやピーマンなどは通常3本仕立てや4本仕立てをしますが、トマトの場合はわき芽を全て摘み取って1本仕立てにするのが普通ですよね。
今回、収穫量を増やす目的でミニトマトの「2本仕立て」をする場合は、主枝に咲く一番花のすぐ下のわき芽だけを残し、側枝として伸ばします。
その他のわき芽はすべて摘除します。
イメージとしては次のイラストのような感じです。
このイラストは『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2014年4月号より引用したものです。

出典:https://www.excite.co.jp/news/article/NHKtextview_13055

次の写真は苗を植え付けて1か月余り経過したものです。
第一花房の直ぐ下に出るわき芽が他のものより強く伸びるため、それを2本目の枝(側枝)とし、もともとの主枝と合わせて2本仕立てにします。

 第一花房の下のわき芽を残す(6/3撮影)

それ以外のわき芽(節ごとに発生します)は全部摘み取ります。
あとは、株の両側に支柱を2本立て、それぞれで主枝と側枝を支え、通常の栽培と同様に管理を行います。

土作りと施肥が重要

2本仕立ては、1株分の根で2株分の茎葉に対応する必要があり、その分、根への負担が大きくなります。
したがって、根をしっかり張らせる必要があるので、苗を植え付ける前の土作りでは堆肥をたくさん(通常の1.5~2倍ほど)入れてよく耕しておきます。

 主枝と側枝の2本を伸ばす

実がつき始めたら追肥の時期になりますが、追肥は「少量こまめに」が原則です。
たくさんの肥料が必要であるからと、一度に大量の追肥は危険です。
私は最初の追肥時に、果実が甘くなることを期待して「魚粉」を少し施しています。

収穫量の比較

 2本仕立てのミニトマト(8/24撮影)

写真のように、約2mの高さで、主枝(左側)には第9花房、側枝(右側)に第10花房まで実が成りました。

比較のためにすぐ隣りに1本仕立ての株を並べて育てており、花房の数は同じく10ですが1花房当たりの果実の個数と果実の大きさがまちまちなので正確な比較はできませんが、花房の数だけでいうと約2倍ほどの収穫となりそうです。

果実の食味ですが、甘さを期待してほんの少しですが魚粉を施したお陰でしようか、どちらも少し甘さを感じるくらいの出来栄えでした。

私の菜園は非常に狭いので、今回2本仕立てが上手く行ったこともあり、来年からは植えるミニトマト苗の数を半分に減らして「2本仕立て」で育てたいと思います。

皆さんも、菜園が狭い方はミニトマトを「2本仕立て」で育ててみてはいかがですか?

最後までお読みいただき有難うございました。